2011年10月26日水曜日

再臨運動の歴史(25)アメリカと獣の像、教会合同運動はその先ぶれか?

聖書の預言の一つに、終末には宗教的堕落が起こることが示されています。

アメリカにおける教会合同の動きは、獣の像をつくる先ぶれなのでしょうか?エレン・G・ホワイトのこの書が書かれた1900年代にすでに教会合同の動きがあったようです。

現在、各国で教会合同の動きが活発化しているようです。メガチャーチといわれる大型教会の出現もあります。


聖書は、主の再臨に先だって、初期の時代の状態に似た宗教的堕落の
状態が起こるといっている。

「終りの時には、苦難の時代が来る。その時、人々は自分を、愛する者、
金を愛する者、大言壮語する者、高慢な者、神をそしる者、親に逆らう
者、恩を知らぬ者、神聖を汚す者、無情な者、融和しない者、そしる者、
無節制な者、粗暴な者、善を、好まない者、裏切り者、乱暴者、高言を
する者、神よりも快楽を愛する者、信心深い様子をしながらその実を捨
てる者となるであろう」(Ⅱテモテ 3:1―5)。

「しかし、御霊は明らかに告げて言う。後の時になると、ある人々は、
惑わす霊と悪霊の教とに気をとられて、信仰から離れ去るであろう」
(Ⅰテモテ 4:1)。
サタンは、「あらゆる偽りの力と、しるしと、不思議と、また、あらゆる
不義の惑わしとを」もって働く。そして、「自分らの救となるべき真理に
対する愛を受けいれな」い者はみな、「彼らが偽りを信じるように、迷わ
す力」に陥ってしまうのである(Ⅱテサロニケ 2:9―11)。

こうした不信の状態に達した時に、初期の時代におけると同様の結果が生
じるのである。

初期時代と同様の結果とは、ローマ教会がおこなった異端の迫害です。教会合同により、共通の教理ができあがります。その教理に一致しないものは異端として排除する、迫害するという構造です。

プロテスタント教会内の大きな信仰の差異は、どんなに努力しても一
致を図ることはできないということの決定的証拠であると考える人が多
い。しかし、ここ数年にわたって、プロテスタントの諸教会内において
共通の教義を土台として合同しようとする気運が強く動き出している。
このような合同を達成するためには、たとい聖書的見地からどんなに重
要なものであっても、すべての者が一致しない問題点は、必然的に放棄
されねばならなくなる。

米国の主要な教会が、その共通の教理において合同し、国家を動かし
て教会の法令を施行させ、教会の制度を支持させるようになるその時に、
プロテスタント・アメリカは、ローマ法王制の像を造り、その必然の結
果として、反対者たちに法律上の刑罰を加えることになるのである。

こんなことが起こりうるだろうか?少し前まではそう思われたが、2011年の今、はたしてどうでしょうか?

引用はエレン・G・ホワイト著「各時代の大争闘」 CD-ROM福音社版より。段落わけや背景色は投稿者による。

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