2011年10月20日木曜日

再臨運動の歴史(24)政治権力と教会権力の提携

獣の像とは何か?この像は2本の角を持った獣によって造られる。
獣の像を造るきっかけを作ったのは、教会内の背教でした。初代教会は異教を受けいれ、世俗の権力と結びついた。その結果、法王権という権力が人々を支配しました。

しかし、この「獣の像」とは何であろうか。そして、それは、どのよ
うにして造られるものなのであろうか。この像は、2本の角をもった獣
によって造られるものであり、先の獣に模した像である。それは、また、
獣の像とも呼ばれている。したがって、像が何であり、どのようにして
造られるかを知るためには、獣そのもの、すなわち法王権の特徴を研究
しなければならない。

初代教会は、福音の単純さを離れて堕落し、異教の儀式と習慣を受け
入れた時に、聖霊と神の力を失った。そして、人々の良心を支配するた
めに、世俗の権力の援助を求めた。

その結果が、法王権であって、それは、国家の権力を支配し、それを
教会自身の目的、特に「異端」の処罰のために用いた教会であった。
国が獣の像を造るためには、宗教的権力が政府を支配し、教会が、教会
自身の目的を遂行するために、国家の権力を用いるようにならなければ
ならない。

教会が世俗の権力を握った場合は常に、教会はそれを自分の教義に反
対する者を罰するために用いてきた。世俗の権力と提携することによっ
てローマの範に従ったプロテスタント諸教会も、良心の自由を束縛しよ
うとする同様の欲望を表した。英国の国教会が、長年にわたって反対者
を迫害したことは、そのよい例である。16世紀と17世紀にわたって、
幾千という非国教徒の牧師たちが、教会を去らなければならなかった。
そして、牧師も信徒も、多くの者が罰金、投獄、拷問、殉教の憂き目に
あったのである。

初代教会が政府の支持を求めるようになったのは、背教のためであっ
た。そして、これが、法王権―獣―の発展する道を開いた。「まず背
教のことが起り、不法の者・・・・が現れる」とパウロは言った(Ⅱテサロ
ニケ 2:3 )。そのように、教会内の背教が、獣の像を造る道を開くの
である。

引用はエレン・G・ホワイト著「各時代の大争闘」 CD-ROM福音社版より。段落わけや背景色は投稿者による。

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