2011年10月17日月曜日

再臨運動の歴史(18)聖所と神の律法

地上における聖所の中の至聖所には、神の契約の箱がありました。同様に天における至聖所にも、神の契約の箱があることが、黙示録11:9に書かれています。

ということは、神の律法が不変であることの動かぬ証拠です。契約の箱の中には、律法=十戒の書かれた板が入っています。現代に至るまで、神の律法は変わらないということになります。「天地が滅び行くまでは、律法の一点、一画もすたることはなく、ことごとく全うされるのである」(マタイ5:18)と救い主は言っています。


「そして、天にある神の聖所が開けて、聖所の中に契約の箱が見えた」
(黙示録 11:19)。神の契約の箱は、聖所の第2の部屋、至聖所に
ある。「天にある聖所のひな型と影」であった地上の幕屋の奉仕において
は、この部屋は、大いなる贖罪の日に聖所の清めのために開かれるだけ
であった。

したがって、天にある聖所が開かれて、契約の箱が見えたという告知は、
1844年に天の至聖所が開かれて、キリストが贖罪の最後の働きをす
るためにそこに入られたことを示している。

至聖所において奉仕を始められた大祭司に、信仰によって従っていった
人々は、彼の契約の箱を見た。彼らは、聖所の問題を研究して、救い主
の奉仕が変わったことを理解するようになっていた。そして彼らは、彼
が今、神の箱の前で務めをなし、ご自分の血によって罪人のために嘆願
しておられるのを見たのであった。

地上の幕屋の箱には、神の律法が刻まれた2枚の石の板が入っていた。
箱は、ただ律法の板の容器にすぎなかったが、神の律法が入っていたた
めに、それに価値と神聖さがあったのであった。天にある神の聖所が開
かれた時、契約の箱が見えた。天の聖所の至聖所の中に、神の律法がた
いせつに安置されている。それは、神ご自身がシナイの雷鳴の中で語り、
ご自分の手で石の板に書かれた律法であった。

天の聖所にある神の律法は、大いなる実体であって、石の板に刻まれ、
モーセによって五書の中に記録された戒めは、その正確な写しである。
この重要な点を理解するに至った人々は、こうして、神の律法の神聖さ
と不変性を知るようになった。彼らは、「天地が滅び行くまでは、律法の
一点、一画もすたることはなく、ことごとく全うされるのである」とい
う救い主の言葉の力を、これまでになく悟った(マタイ 5:18)。

 引用はエレン・G・ホワイト著「各時代の大争闘」 CD-ROM福音社版より。段落わけや背景色は投稿者による。

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