2011年11月22日火曜日

再臨運動の歴史(35)現代への教訓は、旧約の時代に示されていた


Tatham Garden [slide] / Smithsonian Institution

現代人に対する教訓は、旧約聖書の時代にすでに示されていました。我々現代人が終末時代に生きるためにです。

古代イスラエルの歴史は、大きく変わります。彼らが奴隷となっていたエジプトから、脱出するところから劇的に変化します。

それは、イスラエルとそれを導く神との関わりです。神がイスラエルをエジプトから救い出した、という関係です。主役は神です。「イスラエルをエジプトから導き出した神」と神ご自身が言われたのです。

むかしのイスラエルの歴史は、再臨信徒の団体の過去の経験の、顕著
な実例である。神は、イスラエルの人々をエジプトから導き出されたよ
うに、ご自分の民を再臨運動において導かれた。大失望のときに、彼ら
の信仰は、ヘブル人が紅海で試みられたような試練を受けた。もしも彼
らが、過去の経験において彼らとともにあった神の導きの手に、なおも
信頼していたならば、彼らは神の救いを見たことであろう。

もしも、1844年の運動に一致して働いた者がみな、第3天使の使命
を受け入れ、聖霊の力によってそれを宣布していたならば、主は彼らの
努力とともに力強く働かれたことであろう。輝かしい光が、洪水のよう
に世界を覆ったことであろう。何年も前に、地の住民に警告は発せられ、
最後の働きが完結して、 キリストはご自分の民を救うためにおいでに
なっていたであろう。
Waterfall / narin-flickr
イスラエルはすぐに約束の地、カナンにはいることができずに、40年間荒野をさ迷い続けました。
カナンにはいれなかったのは、不信仰のためでした。カナンを与えようという神の約束を信じなかったのです。だから、荒野をさ迷ってしまった。

この不信は、歴史は繰り返すのごとく、最終時代に再び現れると記されています。

イスラエル人が荒野を40年もさまようことは、神のみこころではな
かった。神は、彼らをまっすぐにカナンの地に導いて、彼らをそこで、
聖く幸福な国民として定住させようとしておられた。

しかし、「彼らがはいることのできなかったのは、不信仰のゆえで」
あった(ヘブル 3:19)。堕落と背信のために彼らは荒野で滅び、
他の者たちが約束の国に入るために起こされた。

同じように、キリストの再臨がこのように遅れ、神の民がこのように
長く、罪と悲しみのこの世にとどまることは、 神のみこころではな
かった。しかし、不信が、彼らを神から引き離した。彼らが神に命じ
られた働きをすることを拒んだ時に、使命を宣言するために他の者た
ちが起こされた。

イエスは、世界をあわれんで、彼の再臨を延ばしておられる。それは、
罪人に警告を聞く機会を与え、神の怒りが注がれる前に、主のうちに
避難させるためである。

引用はエレン・G・ホワイト著「各時代の大争闘」 CD-ROM福音社版より。段落わけや背景色は投稿者による。

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